読んだ

2月の読書記録(当たりが多かった〜!)

※以下読んだ順 『緑の毒』桐野夏生 久しぶりの桐野夏生。 なんだこの話、この展開。 ありふれた日常に潜む執心や妬み、小さな悪意を描かせたらほんとに天下一品。 『東京島』や『女神記』あたりから読まなくなっていたけど、やっぱりちょっとレベチだったわ.…

2022年1月の読書記録

自分用の日記を再開した。といってもgoogle keepに写真とちょっとしたことを記録する「メモ以上日記未満」みたいなものだけど。 今月の読んだ日記をざっと。 『家族の味』平野レミ スキンシップならぬベロシップについて、平野レミが綴った本。レシピ本✖️エ…

【1歳7ヶ月】かわいいは更新しつづけるのか問題

連休明け、久しぶりのお迎えにいくと担任の先生から「今日は、いつも車の絵本なのにおさかなの絵本を持ってきて読んでました〜!」と言われた。 前日。 真剣にみてるなーとは思ったけど、保育園でそんな変化があったとは。 帰り道、なんとなくその一コマを想…

超エンタメ小説『一億円のさようなら』とわたしの物欲問題

書店員の時給をみてそのアイデアは一旦保留にして、日がな本ばかり読んでいる。 『一億円のさようなら』 白石一文 一億円のさようなら (徳間文庫) 作者:白石一文 徳間書店 Amazon 20年連れ添った妻に、じつは48億円の隠し資産があったという衝撃の事実を知っ…

朝井リョウと、家ついて行ってイイですか?の名言

読み終えたときに、うわぁ〜コレは物凄い本を読んでしまったと思ったのに、数日経って尾を引いている感情を追いかけてみるも何か掴めたような結果何にも掴めてなかったような、それでも誰かに話したくなるような、何か書いてみたくなるような、そんな本だっ…

わたし的今年の一冊『兄の終い』村井理子

待望の『ミレニアム 6』にはじまった今年の読書活動。 『アーモンド』も『あなたに似た人〔新訳版〕』も『BUTTER(新潮文庫)』も、『パリでメシを食う。 (幻冬舎文庫)』もあぁー面白かったな〜〜っていうのはいっぱいあるけど、 2020年といえば わたしの中…

なんなん喃語と絵本(しつこい)

目覚めて2秒で、 ムクっと起きあがり なんなん、 なんなんなんなん!!! とひと通り叫んで、 ニヤ〜とする朝の日課が続いている。 あと2日で1歳。 ナニこの習性。 なんせこっちは1秒でも長く寝てて欲しいから、なんなん....が始まった瞬間に、寝たフリを決…

『そんなふう』川内倫子

ブログをはじめた頃に、姉から「あんたは自分にばかり向き合い過ぎ」と言われたことがある。 そりゃあ自分のために書いてるし内面を文章で晒すんだから多かれ少なかれブログなんてそんなものじゃないのか、と当時は思っていた。 子どもが欲しいけどなかなか…

”ワールドワイドハイスペック献立作り”しんどい、からのコウケンテツ『本当はごはんを作るのが好きなのに、しんどくなった人たちへ』読書レビュー

前回のブログでは惚気てましたが、直後喧嘩しましてイヤ〜な時間を過ごしてました。そんな日常です。タイトル下変わってるのでご査収ください。 不妊治療をへて、わたしたちは夫婦であり同志になった。そんじょそこらのソレとは信頼がちがうのよ、くらい思っ…

真実の愛 in 金沢

しばし金沢に行ってました。 これでムスコ、船・飛行機・新幹線をひと通り体験し、わたしも何となくレベルアップしたような。 今回の新幹線かがやき。 元々座席がゆったり作られてる上に、乗車制限で空いててすこぶる快適だった。7号車近くの多目的スペース…

『BUTTER』柚木麻子、『乳房のくにで』深沢潮:女の敵は女?

『マチネの終わりに』を読んで ギター教室に通うと言い出し、 『蜜蜂と遠雷』を読んで ピアノを買うと言い出し、 『BUTTER』を読んで、 冷蔵庫のマーガリンを捨てた。 タイトルの通りバターについての記述がいっぱい出てくる。 ↑装丁かわいい もうね、エシレ…

変化の手触りがない日々 〜最近の読書記録〜

なんか色んなことに閉塞感を感じてて、最近しんどい。 毎日何も成し遂げていないし、 ずっと止まっているような感覚。 これを打破するには あれこれ考えず、まず動いて 手探りでも進むしかないと わかっているのだけど、 朝ごはん食べて、お昼ご飯食べて、 …

『なんで僕に聞くんだろう。』幡野広志 ★★★★☆ 4.8

「人生相談」といえば、 鴻上さんか幡野さんじゃないかと思うんですが、 その幡野さんの方です。カメラマンの。 SNSでいくつか読んでいたけど、あらためて一冊まとめて読むと結構ずっしりきて、いろんな言葉が自分のなかの深いところまでゆっくりと沈殿して…

在宅ワークは続くよどこまでも

先週から、夫もわたしも在宅ワークになった。 わたしの場合、産休明けと同時にコロナが深刻化していたため、引き継ぎ(引き戻し?)もスムーズにできず、わたし不在で回してた状況の延長のまま在宅ワークに入ったため殆ど仕事がない。 業務委託なのでこのま…

2020年3月19日 雑記

ちゃんと書こうと思うとこのままフェードアウトに向かいそうなので、日々のあれこれを断片的にでも残していくことにする。 書くこと、をあまり遠ざけたくない。 38歳になりました じつは今日が誕生日で、ブログ再開への唐突な意気込みもそんな節目がきっかけ…

ヨメが出産のときも酒呑んでたわ〜!と武勇伝のように男が語る時代は終わったのダヨ

先週末、仲良くしている友人夫婦が、 使わなくなったハイローチェアをくれるというので引き取りに行ったら、 その他にも新生児グッズや洋服、スリングなどを色々まとめておいてくれて、 はい!と一式手渡してくれた。 チェアカバーや布ものはクリーニングが…

『母ではなくて、親になる』山崎ナオコーラ ★★★★☆ 4.5

育児エッセイというと、漫画でも文章でも【お母ちゃん、髪を振り乱して毎日奮闘してます】的なものが多い印象で、そもそも子供好きではない私のようなタイプや育児未経験の人に向けて書いてないのかもしれないけど....あまり積極的に読むことはしてこなかっ…

【おかざき真里レシピ】トウモロコシご飯を作った

去年みてからずっと気になってたこれ。 おかざき真里先生のTwitterより。 【この季節がやってきた!】トウモロコシの実を削ぎ切りにする。芯をごはんと一緒に炊く。実をバター一欠片とタップリの醤油で炒める、米もモロコシも甘いので醤油をたっぷり焦がし気…

妊娠中期はこんな感じで過ごしてます

昨日は夜、中目黒で待ち合わせしてM子とご飯を食べた。こんな些細なディティールをいちいち書くほど、夜の街を当たり前に歩けていることが嬉しい。ちょっと前だったら日々の体調の変化が大きすぎて、友だちと夜ごはんの約束をするなんて全く考えられなかった…

『話を聞かない男、地図が読めない女』から得たフムフム

新装版 話を聞かない男、地図が読めない女 作者: アランピーズ,バーバラピーズ 出版社/メーカー: 主婦の友社 発売日: 2015/12/11 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る なんで男の人は黙るの?▷夫 なんで探し物が見つけられないの?(目の前にある…

植本一子が嫌いで大ファン

台風一過 作者: 植本一子 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2019/05/25 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 前作『降伏の記録』を読んでから、しばらくこの人とは距離を置こうと思っていたのだけど、一年以上経ったいま、発売を知り本屋に走…

分人主義

ここ最近、友人付き合いを離れ過ぎていて、 旦那と過ごす分人50%、仕事仲間と接する分人50% ほぼこの二つだけで生きてる気がする。 あ、平野啓一郎の分人の話しです。 私たちは、確固とした自我のある「本当の自分」がいて、その上で、人付き合いの中で「キ…

5月2日〜7日 バンコクへ行ってきた

GW後半はタイのバンコクで過ごした。 この旅行、妊娠判定をもらってからキャンセルするべきかずっと迷っていたが、幸い悪阻もなく体調もいいことを理由に、「無理しない!体調第一で過ごすから!体調悪くなったらすぐ言う!」と子供じみた勢いで渋る旦那を説…

19歳の内田也哉子

「アイムファイン」と書いた直後、体調を崩した。 寒気からの微熱、微熱からの咳、慢性的な鼻づまりで頭がぼーっとする。その上、唇の端が切れる口角炎、さらには薬を控えてたことによるアレルギー性の咳が止まらない症状まで。正直、お腹の異変を察知してる…

4月3日 アイムファイン

まったく違和感なく毎日を過ごしている。 お腹の変な感じも二日間くらいあったが、 令和が発表されたあたりから完全に無くなった。 そして、新元号の発表とともに、 私も4月から新しい仕事がはじまった。 メインとする職場は家から徒歩20分の場所になり、 同…

私史上最強の「このミス!」10選を考えてみた 〜オールタイム・ベスト〜

「このミス 海外編」今年の1位は『カササギ殺人事件』だったのだけど、個人的にはもっと他になかっただろうか、と思っている。〝巨匠アガサ・クリスティへの愛に満ちた完璧なオマージュミステリー!〟という謳い文句にまんまとつられて上下巻を購入したが、…

『国宝』で更新されたMY吉田修一・像

2019年の読書始めは、吉田修一の『国宝』。 国宝(上) 青春篇 作者: 吉田 修一 出版社/メーカー: 朝日新聞出版 発売日: 2018/09/07 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 国宝 (下) 花道篇 作者: 吉田修一 出版社/メーカー: 朝日新聞出版 発売日:…

『もものかんづめ』『さるのこしかけ』さくらももこ ★★★★☆ 4.6

さくらももこを代表する2冊のエッセイ。 小学生の頃に大ブームを巻き起こし、家にもあったし、図書館でも借りて読んだ記憶がある。タイトルも、表紙のイラストもすっかり覚えていた。 もものかんづめ (集英社文庫) 作者: さくらももこ 出版社/メーカー: 集…

『きのう何食べた?』よしながふみ ★★★☆☆3.9

1巻無料につられて読んで、まんまと2巻、3巻を購入してしまった。 きのう何食べた?(1) (モーニングコミックス) 作者: よしながふみ 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2015/07/24 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (3件) を見る シロさんの作るご…

『下町ロケット ヤタガラス』池井戸潤 ★★★★☆ 4.5 *ネタバレ無し

読み終えてから『下町ロケット ゴースト』をすっ飛ばしていたと気づいた。 続編だったとは。そうかゴーストから続いてたのか。 こんな人いたっけなー?と序盤で躓いたのは、私が読み終えた本の内容を記憶できないからじゃなくて、もともと知らない登場人物だ…