連休明け、久しぶりのお迎えにいくと担任の先生から「今日は、いつも車の絵本なのにおさかなの絵本を持ってきて読んでました〜!」と言われた。
前日。
真剣にみてるなーとは思ったけど、保育園でそんな変化があったとは。
帰り道、なんとなくその一コマを想像しながらチャリを漕いでると、前カゴでおとなしく髪をそよらせてる小さな後頭部が猛烈にいとおしく、たまらない気持ちになった。
こんなことで、
こんなことだけで、
私の一日は満たされてしまう。
一歳7ヶ月。いつの間にか体がしっかりしてきて、赤ちゃん期から考えると息子に対するいとおしさの種類もどんどん変わってきたように思う。
言葉にすると「かわいい」でしかないのだが、その奥行きというか、広さというか、ときには新種の「かわいい」も出てきちゃったりして、とにかく「かわいい」はどんどん変化するのだということを知った。
去年、バブバブしている息子を連れて金沢へ遊びにいったとき、6歳男児をもつ姉から「かわいいは更新しつづけるよ〜」と言われて、正直きれいごとを言っているのだと思っていた。笑
だって年長さんとかって、なんか首も長いし、めっちゃ喋るし、大変そうだし、かわいいとかもうそういう感じじゃなくない?と思っていたのだ。それに引き換え、うちの息子はバブバブしててもうかわいいの天井いっちゃってますけどー!と。
あの時はまだ「かわいい」の変異を知らなかった。
.........あぁ、あれは本心だったんだなと今さら噛み締めている。
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この本で、高校生の娘(優子)に森宮さんが「優子ちゃんと暮らし始めて、明日が二つになったよ。自分のと、自分のよりずっと大事な明日が、毎日やってくる。これってすごいよな」という台詞がでてきた。
明日が二つになる。
息子がきてからの生活の変化はほんとうにその通りだなぁと思って、それ以来なんとなく寝る前にこの言葉が浮かぶ。
自分以外の未来に触れられる毎日。
きっとこれって親子関係だけじゃなくて、日々子供たちと接している教師や保育士さんたちも同じで、かわいいだけでは到底やっていけない大変な仕事を続けていける一つの答えなんだろうなぁ。
血のつながらない家族の話しっていうざっくりの内容紹介でなんかあんまり手が伸びてなかったのだけど、めずらしく夫がすすめるので読んでみたら全然思ってた感じじゃなくてすごい良かった。すっごいすっごい良かった。
おすすめです。
余談ですけど
読了後、大拍手の気持ちでAmazonレビューをみたら、トップに低評価の「面白かったけど、もっと揺さぶられるような、良くも悪くも心の奥をえぐられるような物語が好きです」っていうのが出てきて、まぁ好みもあるからしょうがないけど、追記でさらにその人が「星が少ない人のレビューを見ると、普段からよく本を読む人のものの感じがしました。(中略)普段本を読まない人にはおすすめするし、暇つぶしにはいいけど、心に迫る何かを求めてるなら、他をおすすめします」と書いてて一気に感情が怒に。
はぁーーー?!普段から本読むけど心に迫りましたけど??感情ゆさぶられましたけどォオ!!と一人脳内でめっちゃ怒りの反論。暇つぶしってなんですかー。もしかして漫画より小説のほうが上とか思っちゃってるタイプだったりしませんかー。
もう一歩で反論レビュー書き込むところでした!笑
そんなこんなで、本日はこちらをどぅぞ🍣
インターネットで喧嘩すんな。