『話を聞かない男、地図が読めない女』から得たフムフム

新装版 話を聞かない男、地図が読めない女

新装版 話を聞かない男、地図が読めない女

 

なんで男の人は黙るの?▷夫

なんで探し物が見つけられないの?(目の前にあるのに)▷夫

なんで先の予定が決められないの?▷夫

なんでどーでもいい言葉尻を捉えてマウントとろうとするの?▷職場

なんで男同士っていっつも同じような話しするの?▷職場・飲み会

なんで嘘がヘタなの? ▷夫・職場

なんで気が利かないの? ▷職場

 

日頃からなんとなく思ってたこういう小さなあるあるを全て明快に説明してくれる内容でとてもおもしろかった。さすが大ベストセラー、伊達に200万部売り上げてない。

今の時代、男女差を語ろうとするとますますアンタッチャブルな雰囲気になってきたが、この本の主題はあくまで「性によるちがいを理解する」ということに終始している。

私たちが取り上げるのは、男女の平均像である。一つの部屋に適当に人を集めてざっと見わたすと、おおむね男性の方が女性より背が高く、体格も大きい。 それが「平均」ということだ。

そして、こうも言っている。

今の世の中では、技能や適性、能力において、男女差はないことになっている。だが、その前提が完全な誤りであることは、科学の世界では以前から知られていた。

読めば読むほど、フムフムが深まり、男と女とは根本的に違うのだと思わざるを得ない。ざっくり言うと、男は右脳の空間能力に長けていて、女は両脳を行き来する情報処理能力に長けているそう。また女は関連のない作業を同時にいくつもこなせて直感が鋭いが、男の脳は専門分野ごとにはっきり区分けされていて、一度に一つのことしか集中できないらしい。

そして、そういうムズカシイこと一切を凡人にもわかりやすく解説してくれているのがこの本の素晴らしいところだ。もはや見返したkindleはハイライトだらけで、ぜんぜんうまくまとめられそうにない。

以下、とくに響いた部分だけ忘れるなヨ!の気持ちで残しておく。

  • 男は自分で問題が解決できると感じていたいし、他人と話し合うことは相手に負担をかけると考える。
  • 女が悩みを抱えていると気づいた男は、同性に対するのと同じ態度で接するー 問題を解決するために、ひとりになれる時間と場所を与えてやる。置いてけぼりの女は「この人ってなんて情が薄いんだろう」と女友達に電話をかける。
  • 女はストレスで喋るが、男はストレスで黙る。
  • 男がやる気を起こすのは、目標と予定がはっきり定まっているとき。
  • 女は「ゴミ出しできる?」「夜電話できる?」とよく用いるが、「〜できる?」という表現は、能力の有無を問われているようで男からしたら「イエス」という答えに誘導されたように感じる。男を確実に動かすには「〜してくれる?」という言いかたの方がよい。

 

最後にこの名言も。

「脳とおちんちんは永遠のライバル。脳が勝つときもあれば負けるときもある」by ブラマヨ吉田 

 

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この本の途中に、「男脳・女脳テスト」という30問のチェックテストがあって、自分の脳のパターンが男っぽいか、女っぽいか?を調べられるのだけど、それが面白いからぜひやってみてほしい。わたしはタイトルの通り「地図の読めない女」を自負していて、テストの結果も300点中280点という見事な女脳配線だった。夫は125点。おおむね150点より低い人は、脳が男っぽい配線になっているのだそう。

わたしが予想する男脳No.1は、姉の旦那なので今度試してみたい。限りなく0点に近い数字を叩き出すんじゃないだろうか。

 

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