超エンタメ小説『一億円のさようなら』とわたしの物欲問題

書店員の時給をみてそのアイデアは一旦保留にして、日がな本ばかり読んでいる。

 

『一億円のさようなら』 白石一文 

一億円のさようなら (徳間文庫)

20年連れ添った妻に、じつは48億円の隠し資産があったという衝撃の事実を知ってしまうところから物語がスタートする。

そこからの展開がもう気になって気になって、まさしくページをめくる手が止まらないってやつでした。

直木賞作家、文句なしの最高娯楽小説!】

この説明の通り。

 

本筋とはぜんぜん関係ないのだけど、どうやら私は大人の男が趣味に近いような大きな買い物をして生活を変えていくシーンに異常にテンションがあがるらしい。

この本では、主人公が長年憧れていた車を買う場面があってわたしまでふぅ〜ッ!という気持ちになり前のめっていた。

 

奥田英朗の『家日和』に収録された短編「家においでよ」も一度は家庭をもった成人男性が自分だけの暮らしをリスタートすべく、憧れていたレコードプレイヤーやソファ、家具などをどんどん揃えていく場面が爽快で爽快で。

 

ひとつポイントは、男性がそこそこ自由にお金が使えるようになる頃には、家庭があったりして案外じぶんだけのために使える空間も時間も持てていない、という閉塞感から一気に解き放たれての物欲を満たすところに、こちらまで心躍り晴れやかな気持ちになってしまうのだ。

 

この興奮、

同じ種の人間にはきっとわかってもらえると思う。

 

わたしはいま無職でお金は一切生み出してないのだけど、じぶんでも驚くほど毎日欲しいものが溢れてくる。もうスマホを見ては、昨日までは考えもつかなかった商品をうっかり買おうとしていて、我ながらその欲の果てしなさにスゴイデスネ〜と感心してしまう程だ。

ドンストップ物欲。

 

 

マネー! (That's what i want)

 

お金稼ごう、と思った。

とりあえず働きながら、やりたいこと探そうと思った。

 

自分の機嫌を自分でとるには金がいる。

私はそういう人間。

 

 

というわけで、ぽてこ動きます。笑

 

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最後にこれだけ

#白石一文あるある言いたい〜

 

 

 

 

 

 

 

 

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