2022年1月の読書記録

自分用の日記を再開した。といってもgoogle keepに写真とちょっとしたことを記録する「メモ以上日記未満」みたいなものだけど。

今月の読んだ日記をざっと。

『家族の味』平野レミ

家族の味

スキンシップならぬベロシップについて、平野レミが綴った本。レシピ本✖️エッセイ的な。

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家族には外で買ってきたお惣菜でもひと手間加えて”わが家の味”にする。

お母さんが毎日愛情をかけて作ったご飯を食べて育てばいい子になる。

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見えない誰かに気を配った編集ではなく、ちゃんと彼女の経験・彼女の言葉で走り抜けた内容が心地よかった。

平野レミにとって夫・和田誠がどれほどスペシャルだったのか、そしてその逆もまたしかりで、魅力的な人だったというのがヒシヒシ伝わってきた。

 

夏になったら【冷静ビシソワーズ】作ってみよう。

 

余:巻末の清水ミチコ✖️阿川佐和子✖️平野レミの対談がおもしろすぎる。三者三様の奔放さと遠慮のなさと、チャーミングさと懐の深さがすごい知的レベルで繰り広げられててもはやジャズ。全員最高。

 

『ままならないから私とあなた』朝井リョウ

ままならないから私とあなた (文春文庫)

みんながうっすら欲しい着地をかんたんには差し出してくれない、ザ・朝井リョウな本だった。

ぐらぐらと揺さぶられて今回も放り出された。

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「変化していく社会に理解がある顔して、自分だけは自分のままでいたいんだよ。ずるいよそんなの、何なんだよマジで。」

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コントロールできないものが自分の中にあるということを怖がらなくていい、といったほんの数秒前の自分を、わたしは抱え込む。

妊娠、もっともコントロールできないもの。

 

 

『6人の嘘つきな大学生』浅倉秋成

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久々にこの手のエンタメミステリーを読んだ。

やっぱり楽しくて一気読み。

最後、面接官の立場を経験するシーンよかった。

 

就活システムってほんとに狂ってると思うけど、じゃあ新卒採用の正しいシステムってなんだよとも思う。もうすでにだいぶ変わってきてるのかな。

本質的なところではこれを読んで救われる学生もたくさんいるだろうな。

 

 

『ここは退屈迎えにきて』山内マリコ

ここは退屈迎えに来て

映画化されてるのか。

橋本愛、ぴったりだな。

 

※メモまま

 

『さよならドビュッシー』山中七里

さよならドビュッシー (宝島社文庫)

ピアノの作品が読みたい気分で、映像化もされてるし何より有名だし、まぁ面白いのだろうと思ってポチった。

が、文章が全体的にずっとなんか冷んやりしてて好きになれなかった。

ミステリとしてのオチが気になって最後まで読んだが....うーーーん、こんなに広く売れてる本でも文章がはまらないってこともあるんだな。

岬シリーズ、まさかの一巻で脱落。

 

 

『教室が、ひとりになるまで』浅倉秋成

教室が、ひとりになるまで (角川文庫)

長いなーと思いながらも結局ふつかで読みきってしまった。

スクールカーストや就活の気持ち悪さとか等身大の題材で大好きなミステリーを描いている、という感じがして作者のミステリー愛がビシバシ伝わってくる。

 

 

『人生の謎について』松尾スズキ

人生の謎について

50も半ばを過ぎるとこんなに周りが死んでいくのか....... やだな〜と思った。

午前中の仕事がちょうど暇で、誰もくることのなさそうな会社の屋上に出てサボりながら読んだので広い青空をみながらやだな〜と思った。

コロナ禍だからか、そういう年齢だからか、今回のエッセイはとくに哀愁を帯びていた。

読後に少ないレビューを眺めていたら3つ星の低評価のこれが目に止まって、あー20代のわたしならそう思ったかもしれない、と妙な上からを発動。若者と決めつけてるけど、松尾スズキよりももっと年配の人かもしれないのに。...それはそれで味わい深いし。f:id:suratanmen:20220126113101j:plain

年下の奥さんとのエピソードが相変わらず微笑ましい。

老いを進むときに隣に若いパートナーがいるってすごい良いな、って老い側からしみじみ考えてしまった。

人生の謎について

人生の謎について

Amazon

 

他、読んだけど日記なし

 

今月からまたkindle Unlimitedを再開したので、そっからのが多いですね。えぇ。