昨日、電車での移動中になんとなくポチって読んだオードリー若林のエッセイ『ナナメの夕暮れ』が面白くて、今日『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』を買って読んだ。
とてつもなく、文章がうまい。
小手先ではなくて、ちゃんと芯食ってて、、センスがあるというのはこういうことを言うんだろうなと思った。若林の文章を読むのは初めてだったのだけど、わたしはすごく好きだ。
『ナナメの夕暮れ』はアラフォーになって、少し生きやすくなってきた日々を綴ったエッセイで、『表参道の〜』はなんかを受賞したことで話題にもなってたキューバひとり旅のエッセイ。シチュエーションは違えど、どっちも若林が溢れてて、大きな違いはないような気がする。
人見知りではないにしても、
- 人の評価を異常に気にしてしまうところ
- 本音を強引に掘り出されたり、本気を提出しなきゃいけない状況が苦手なこと
- 正直でいないと気が済まないところ(文中では南キャン山ちゃんのこととして書かれていたが)
- 何事もちょっとやってみて「だいたいわかった」気になること。
この点は自分に置き換えてもすごく近くて、他人事と思えなかった。
(以下『ナナメの夕暮れ』より抜粋)
俺はもうほとんど人生は〝合う人に会う〟ってことで良いんじゃないかって思った。それは、家族だし、友達だし、先輩だし、後輩だし、仕事仲間だし、ファンだし、相方だし。
そういう合う人にこれからも会えるようにがんばる、ってことが結論で良いんじゃないかなって思った。(中略)
だけど、〝合う人に会う〟ことと〝合わないやつに会わなくても済む〟ようになるには相当タフなサバイバルを生き抜き続けなくてははらないのも事実だ。
だけど、合う人に会うためならこんなぼくでもそれはがんばれる気がする。
〝合う人に会う〟って確かに一つの答えかもしれない。
最近、転職を考えていて先週エージェントにも登録してきたところだった。正確に言うと転職を考えてるというか、この先どんな風に生きていこうか、お金をどれくらい稼いでれば大丈夫か、何をしてたいか、何がいま嫌なのか、、、今のキャリア捨ててぜんぜん違うこともしてみたいよなーとか、正社員やめて不妊治療できるかなー(でもそんなの長い目でみたら一瞬か)とか、そんなことをグルグル考えていた。
「好きな事を仕事にして人生を豊かに」とあの手この手で言ってくる自己啓発本にも正直うんざりしていたし、そういう論調に振り回されてる自分に嫌気がさして、正しいか正しくないかじゃなくてただ「うるせーーな」と思っていた。
そんな私に、〝合う人に会う〟ためにがんばる。っていうのは何かすごく自然に入ってきた。あ、それで良いかもしれない。そんな風に次の仕事を考えてみようかなと思った。
願わくば、合わないやつと会わないで済みたいけど、それは、合う人といれる喜びをより味わうるための必要悪ということにして、、、迷ったら、笑顔の多そうな道ぶ。
それを正解にして生きていきたい。
#若林正恭 #転職 #人生