無償の愛

いつからか、寝るときは「ママ」というご指名になった。

 

リビングで髪を乾かすと一緒に手を繋いで寝室へいく。

寝室では、哺乳瓶で麦茶を飲みながらも隣りに寝転んでるわたしの存在を確かめるように片手でわたしの腕をなぞり、最後は両手でしがみつきながら寝息をかけて入眠する。

 

朝、わたしが目を覚ますと大喜びしてくれる。

 

自分で転んでも、パパの目の前で転んでも、

「ママぁ〜ァ」とわたしが呼ばれる。

 

トイレの前で出待ちされる。

 

 

 

 

とても愛されている。

毎日、とても。

 

 

ひよこが親鳥を認識するように、

家族だから母だから当たり前なんだろうか。

 

たとえわたしがどんなにイライラして辛く当たっても、

息子にはわたしの手を握らないという選択肢はない。

 

わたしがどんなに自分勝手に投げ出しても、

後ろ姿を必死に追いかけてくるだろう。

 

 

 

息子にとっての、わたしという存在。

 

 

 

 

 

 

親になるって、こういう経験のことなのかもしれないなぁと最近ぼんやり思う。

 

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#1歳9ヶ月