「俺は、全くの健康じゃなかったから、病気があるからって、堕す判断はしたくない。治療して、せっかく二人のところに来てくれたし.......、どんな子でも育てたい。」
13週に入り出生前診断のタイムリミットが迫る中、まだ迷ってるわたしに夫がはっきりと言った。
いま通ってる産院は、妊娠中期でないと胎児検診がない。
つまり、そこで異常がみつかっても堕すという選択はできない時期だ。
うちは、やらない。
それでいくと決めたつもりだったが、その気持ちはいとも簡単にグラグラと揺らいで、気がつくとネットで詳しく調べてしまう日々だった。
その度に夫は「うーーーん、そうなった時に判断できるかな」とか「自信ない」とか、最終的にはわたしの意思を尊重するような余白を含んだ言い方でやんわり伝えてくれていたが、今日はちがった。
「どんな子でも育てたい」
こんな言い方をすると、どないやねん、極まりないのだけど、その言葉を聞いて安心したというか、、、「ねーねー、どうしよう」と相談を持ちかけながらも、心のどこかでそう言って欲しかったのかもしれないという気がした。
わたしの弱さはいつもこういうところにあって、結局夫に甘えている。
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最近、朝、目が覚めると、
わたしのお腹に夫の手が乗っている。
グーピー寝ながら。
わたしがソファで横になってると
お腹に向かって一日一回はなにやら話しかけている。
慣れない料理もよくやってくれている。
彼は彼で、というか、もしかしたら私以上に
父になる準備を着々と進めているのかもしれない。
きっと〝お父さん〟を頑張るだろうと思う。
わたしはそんな彼の姿をみれることが楽しみで仕方ない。
ようやく少し実感が湧いてきた。
そんな13週。
朝の散歩をかねての喫茶店モーニングデートにはまっている。夫は転職活動中で家にいることも多く、私はフリーランスになって時間の制約がなくなったからこそできる贅沢な時間。朝活いいね。
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