6月2日 大人の時間、子供の時間

朝がもっとも心身パワーが漲っていて、日が暮れてくるにつれどんどん気持ち悪くなくなっていく私の悪阻パターン。

土日とはいえ、家でボーーーッと横になって本読んでの繰り返しで、今日こそは出かけたい....気分転換したい.....と思い、起きたての頭で夫に色々提案するも結局昼ごはんを食べた直後から疲れてきてしまって、「お出かけするんじゃないの?」と半ば答えを察した夫の問いに、「.....うーーーーん」と予想通りの唸りを返す私。そんな〝何もしない日曜〟がほぼ確定しそうだった矢先、友人夫婦が2組うちに遊びにくることになった。

大丈夫?無理しないでね?と私を気遣いながらも、明らか嬉しそうな夫。

これが、いわゆるオモテナシをしなくては!な来客だったらムーリ〜と即刻断っていただろうが、あの二組ならひたすら私がソファで横になってても大丈夫だろうと思った。

ブラをして、眉毛を書いて出迎えた。

 

来たのは大人4人&子供4人(4歳男・3歳男・2歳女x2)の総勢8名。

子供がくると一気に部屋のボルテージが上がる。普段の夫婦二人生活がいかに静かなものかを実感する瞬間だ。

子供がいる生活は、激しい。

大人がお酒で盛り上がってる間、子供たちは我が家の狭いリビングを全力で遊び場にしている。とくに4歳と3歳の男の子二人のパワーよ。

これが日常な大人4人は、飲みながら喋りながらも子供に目を配って余裕の対応。 

しかし酔いが回ってくると、なかなかの放置プレイになってきた。

 

ブラインドをとにかく引っ張る

>> あーー!それね、折れちゃうからダメだよー

 

テレビの画面におもちゃをがんがんぶつける

>> あーー!それね、テレビに傷がついちゃうからダメだよー

 

ソファからの連続ジャンプにはまる

>> あぶないよー

 

本棚の本を出してとにかくバラまく

>> あーー、もういいよいいよ

 

友達の子供を注意するのはむずかしい。

神経質だと思われない程度にうまく注意したいのだけど、なんせこっちは老夫婦ばりの静かな生活がデフォだから、つい危なかしく感じてしまうし、どの程度、野放しにしといて大丈夫な生物なのかがわからない。

本棚なんて埃まみれだし。

 

いや、親が注意すべきっていうことでもなくて、2人の子持ちともなるとドシッとしたもんだなーと思う。一人目の時よりもみんな明らかにたくましくなっている。

それにお酒も入っている。そりゃたまには大人の時間を楽しみたいだろうなと思うし、うちに来てる間くらいはそうして欲しいと思っている。

 

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4歳男が、3歳男を「こっちこっち」とドアの外から手招きしているのを目の端に捉えた。

リビングから消えた二人。しばらく帰ってこないことに嫌な予感がして見に行くと、寝室のベッドをトランポリンにして狂喜乱舞していた。 

すると、2歳女の子も二人きてジョイン。

4歳男に「そこ閉めて!」と言われて、言われるがまま寝室のドアを閉める私。

目の前には、四人の子供がベッドの上を舞って、転んで、押し倒して、ワーキャーの大ボリューム。まだうまくジャンプできない2歳女たちは、度々お兄ちゃんの下敷きになっている。

危ないよ!!と声を出すも、今日イチの楽しさを発見した子供たちには全く届かない。

枕も布団もえらいことになっている。

 

モウ、ワカラナイ。

なんと言うか、スイッチが切れた。(キレたではなく、電源がスんと落ちたほう)

閉ざされた同じ空間にいるも、どうしたらいいかわからなすぎて、

急に目の前の景色が人ごとのように思えてきた。

子供たちが舞う。転げる。笑う。

ベッド脇に呆然と立ちすくむ大人一人。

 

 

どれくらい思考停止していただろう。

突然、ドアが開いて夫が入ってきた。

「うわーー、えらいことになってんな」と一言いって、キッチンに行ってしまった。次いで、他の大人(お母さん2人)が気づいてやってきた。

「本当にごめんね」とわたしに謝りながら子供たちを激怒。

 

なんとか大人しくなった。

 

みんなで寝室をでるとき、4歳男が私に「あれ倒れてるよ」とベッド脇のポプリポットを指差した。ポプリの葉が絨毯に散らばっていた。

「倒れてるよ、じゃなくてお前が倒したんじゃろがーーーい!!!」

とやっと【怒】の感情が戻ってきた。

 

言わなかったけど。

 

子育てしながら思考停止する瞬間なんて死ぬほどあるんだろう。

静かだけど夫と二人の生活を、今は噛み締めていきたい。

 

f:id:suratanmen:20190604084259j:plain3、4歳ともなると性格がそれぞれはっきりしてくる。わたしは黒いTシャツの子がとにかく可愛くて、密かに贔屓している。

#子育て #DINKS