今日もまだ帰ってきていないが、昨夜も旦那の帰りは遅かった。ベロベロだった。それでも、スグネル.com のドメインをとったわたしからしたら仮眠に近い睡眠時間で朝一の新幹線に乗り、大阪へ行ったのはすごいなと尊敬もしている。
昨夜は、1時過ぎの帰宅だったのではないかと思う。というのも、わたしの場合どんなに寝室のドアをぴっちり閉めていても気配で起きてしまう。スグネ(レ)ル=深い睡眠ではない。どこでもいつでも寝れるが、それは睡眠の質とは比例しない。たぶん。
旦那のパターンとして、酔っ払って帰ってきても、歯磨き・パジャマへの着替え・時にはシャワーも浴びて布団に入る。グーピーグーピーと鼾をかいて朝まで起きない。過去一度だけ聞いた寝言は、社長と呑みにいくと言って銀座から帰ってきた夜、「ハイ!ハイ!」「えー!ほんまですか!」「いやいや...」という本域のそれだった。わたしはそっと布団を掛け直した。
昨夜である。
ベッドからごそごそ起き上がった気配をうっすら感じ、トイレかな?としばらくして目を開けると、寝室に備え付けられたクローゼットを全開にして突っ立っている旦那がぼんやり見えた。電気はついていない。
「うーん?... どうした?」
と、暗闇にうかぶ背中に向かって声をかけると、次の瞬間、その影は気が狂ったかのように無印のポリプロピレン収納の引き出しを開け閉めし出した。
え、え、え、、、それ全部わたしの収納だよ。あなたのはあっちのクローゼットだよーとはなぜか言えなかった。
寝ぼけながらも口から出たのは、
「うん?出張準備?」(そうであれ)という願いだった。
「いや、買ってきたティッシュ入れないと」
は????
「ティッシュ買ってきたの?」
「うん、入れないと」
は?????
ぼんやりしたトーンでふつうに言ってくる。
これは、、、、一体。どういう状況?と徐々に覚醒していくなかで、怖さを一旦抑えこみ〝ははーん、寝ぼけてるな〟ということにして、対処を続けてみたら
ほどなくして私のクローゼットに興味を失ったかのように寝室を出ていき、次は自分のクローゼットを開け、引き出しを開け、引き出しを閉め、トイレに入っていった。
そしてわたしが、ジャーーーという流水音に全力で耳を傾けてたら、すっとベッドに戻ってきて2秒後には寝息を立てた。
「ティッシュ入れないと」について、考えた。
たしかに振り返ってみると、トイレットペーパーとティッシュの補充が少なくなることに異常な気づきを見せる旦那だった。食材は買ってこないけど、ティッシュ関連は自発的に買ってきていた。わたしよりも圧倒的に。
でもまさか、そんなに強い意思をもっていたとは!
ごめん、全然知らなかったよ。
もっとわたしもティッシュ気にかけるよ。
ふたたび、そっと布団を掛け直した。
ケミカルな香り付きは絶対NG、ダブルよりシングル派。旦那ルール。
#夫婦二人暮らし